12月1日に行われた第2回「祝の島」座談会、
坂田明さんをゲストにお迎えし、
50名ほどのお客様に来ていただきました。
だいぶん遅くなってしまいましたが、
その時の様子をご報告します。
今回は「海のある暮らし」をテーマに、
4年に一度のお祭り“神舞”、
一本釣り漁、県庁へ申し入れの様子などを収録した
40分の映像を見て頂きました。
その後、ミュージシャン坂田明さんとのトーク。
広島県呉市に生まれた坂田さんは
「瀬戸内の困ったガキ」という本を出版されています。
その中に書かれていることと
祝島の暮らしとの共通点を
感じることが多々あったことから
ご出演をお願いしました。
祝島での撮影中、
地上でばたばたしている私たちを
はるか上空から眺めているトンビのような、
広い視野を感じる坂田さんのお話でした。
坂田さんの幼少期、
定期航路の船で時間がわかるので時計がいらなかったり、
漁場を山の線と線ををつないだ場所で覚えていたり、
機械にに頼らない五感を使った暮らしをしていることが
祝島と坂田さんの幼少期に共通していて、
大きく頷く監督ハナブサ。
「その能力を使わずにいると
だんだんに錆び付いて、
使えなくなっちゃう。
でも、2年くらい野に放たれたら、
また戻ってくるかもしれないね。」
と坂田さん。
なぜ瀬戸内の島々に若い人が減ってしまっていると思うか、
という質問には、
「高度経済成長で高学歴、高収入がいいと
洗脳されてさみしい国ができてしまった。
肉体労働をしないで頭を使う方がいいと
世の中に先導されて都会に出て、
3K(きけん、きつい、きたない)の仕事はしなくなった。
人間(ほかの動物も)おいしいもの食べたら忘れないということ。
一度得た快感は離したくないというのは生きもののプログラム。
そうなったら止めようが無い。」
そして上映した40分の映像には、
「監督がああだこうだって思いを盛り込みたい、
と思ってるんだろうけど
ほとんど鍋から溢れ出ちゃってるんだよね。
それがわかっちゃう。
わかっちゃうんだけどあんたはやった方がいいよ。
みんなやるしかない、俺もやるしかない、
あんたもやるしかないんだ」
と、びしっと激励の言葉を頂きました。
ご来場下さった皆様、
ありがとうございました!
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